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摩擦軸受け表面の腐食により生じたチェーンホイストの不全

  • が起こったのですか?

    一人の作業員が、船舶メインエンジンのメンテナンスを行なっていました。

    インタークーラー (重量 400 kg/ 880 ポンド) を除去しなければなりませんでした。

    こういった吊り上げ作業を行うため、機関室のビームにチェーンホイストが備え付けてありました。

    そのチェーンホイストの安全使用荷重は 500 kg (1,100 ポンド) でした。

    電気チェーンホイストに支障が生じた時、本作業員はそのアイテムを吊り上げているところでした。

    その荷が 2m (6.5 フィート) 下の機関室の綱甲板の上に落下しました。

    計画やリグ作業方法が良好であったことから、落下経路には一人も作業員はいませんでした。

    積荷が落下したデッキプレート
  • なぜ、そのようなことが起きたのでしょうか?

    あまり使われていなかったユニットの内部が腐食し、ブレーキ機構に影響が出て、荷重が掛かっている時正しく機能しなかったのです。

    機能しないというのは、クラッチが積荷を保持することができないことを意味していました。このため、積荷を降ろす時に制御が効かなかったのです。

    ホイストの検査計画は更新されていたが、以下の点が不適切であると考えられます。

    • 内部点検は終了していませんでした。
    • 目視点検のみでは、内部腐食が発見できませんでした。
    • 荷重無しで機能テストを行ないました。
    摩擦軸受けにかなり進んだ腐食が見える、ホイスト クラッチ プレート
  • 彼らは何を学びましたか

    過負荷防止装置の備わったパワードホイストの使用荷重上限は + 10 % に設定すべきであり、予定されたメンテナンス計画として毎年点検すべきです。

    すべてのパワードホイスト (空気圧および電気) の在庫調べを行います。

    • チェーンホイストとワイヤホイストも含めます。
    • 臨時固定ユニットも含めます。

    メンテナンス計画にあるものだけでなく、器具装置のリフティングに関して新たにメンテナンス範囲に加える事項を検討します。

    What learn - icon
  • 自問自答するか、クルーに質問してください

    自分または他の作業員にこのようなことが起きたことはありますか?

    自分の作業場におけるホイストに関するメンテナンス計画はどのようなもので、どの位の頻度で行いますか?

    • それは内部点検も含んでいますか?
    • 機能テストは荷重を加えて行いますか?それとも加えないで行いますか?荷重を加えない場合、変更すべきですか?

    器具装置は、使用前にどのような点検を行っていますか?

    Ask your crew - icon
公開日 29/11/21 393 閲覧数

一人の作業員が、船舶上のインタークーラーを取り除いていました。機関室内に備え付けたチェーンホイストを使用しました。そのチェーンホイストに支障が生じ、2m (6.5 フィート) 下の鋼甲板に落下しました。計画やリグ作業方法が良好であったことから、落下経路には一人も作業員はいませんでした。