可動式吊り上げプラントでのショートレギング（short legging）のリスク

何が起こったのですか？

「ショートレギング（short legging）」とは、張出しレッグ（outrigger leg）を完全には拡張していない状態で可動式プラントを使用する状態をいいます。
レッグを完全には拡張していないと、可動式プラントが横転する可能性が高くなります。
インシデント1：
移動式クレーンを動かす準備を整えたとき、それはショートレギング（short legging）の状態でした。カウンターウェイトが存在していた車両の側へ、クレーンが移動されました。これにより横転し、隣接する建物を直撃しました。
インシデント2：
コンクリート打設ブームをセットアップしたとき、片側がショートレギング（short legging）の状態でした。ショートレギング（short legging）の状態となった車両の側へブームが動かされました。横転した車両 – 頭上の送電線やオフィスビルへのニアミスが起きました。
なぜ、そのようなことが起きたのでしょうか？
ショートレギング（short legging）の状態となった張出しやスタビライザーの方へブームやカウンターウェイトを配置すると、可動式プラントが横転する可能性があります。
可動式プラントをショートレギング（short legging）の状態にセットアップできる理由はさまざまです。
- 障害物のある制限されたセットアップ領域。
- 張出しの足部を安全に支えるべきはずの地面の状況が不安定であること。
- また、操作者が安全性の意味合いについて理解していないなど、不十分な作業慣行が理由であることもあります。
彼らは何を学びましたか？
良好に計画立てを行うことが求められます。作業現場は、張出しを完全に拡張した形で可動プラントをセットアップできるほど十分な広さを持つものとします。
ショートレギング（short legging）を使用しなければならない場合は、以下を確認してください。
- 製造元のすべてのガイドラインに従うものとします。
- 作業方法を記載して、ショートレギング（short legging）を用いるときの作業条件を明示するものとします。
- ショートレギング（short legging）を使用した状況で、すべての作業者は可動式プラントの能力の限界と作業負荷について熟知しているものとします。
- セットアップ、操作、および準備の間、可動式プラントは安定した状態を保っているものとします。
自問自答するか、クルーに質問してください

この場合、なぜこういった事象が発生するのでしょうか？
あなたがショートレギング（short legging）を用いた状況を思い浮かべてください。なぜ、そのようなことが行われたのですか？どのような結果が起こり得たでしょうか？どのような安全上の配慮がなされましたか？
ショートレギング（short legging）を行う必要性を回避するため、どうすれば現場や作業条件を変更することができるでしょうか？
ショートレギング（short legging）を行う必要がある場合、どのような緩和措置を採用することができますか？