悪天候により、バックホーが傾斜を滑り落ちる

何が起こったのですか？

パイプラインのコーティングの修理、および埋め戻し作業の際に、あるオペレーターがバックホー掘削機を使用していました。
現場は大雨に見舞われ、バックホーは急な傾斜上で作業していました。
バックホーはその傾斜を滑り落ち、オペレーターは制御を失いました。
バックホーは、山腹にぶつかり、180度回転し、盛り土の上で止まりました。
オペレーターは制御室に、バックホーが引っ掛かり、彼らは現場を離れていると伝えました。
負傷者は出ず、バックホーも損傷しませんでした。
なぜ、そのようなことが起きたのでしょうか？

作業状況は困難なものでした。急な斜面の上に石が数多く存在し、大雨という状況で、運転する条件としては困難を極めました。
オペレーターには、急な斜面の上でバックホーを運転した経験がありませんでした。
タスクの遂行方法や該当する手順に、急な斜面の上でのバックホーの使用に関する説明は含まれていませんでした。
管理者は、規制当局から許可を得ずに、現場から設備を解体するために傾斜を利用するという誤った決定を下していました。
彼らは何を学びましたか？

すべての該当する手順とリスク評価に、必ず急な斜面への装置や車両の動員を含め入れてください。
オペレーターの能力と経験は、作業の開始前に確認されるものとします。
そうした（天候や地面の）条件下で作業することができる装置のみを使用するべきです。
自問自答するか、クルーに質問してください

この場合、なぜこういった事象が発生するのでしょうか？
傾斜上で装置を操作する上でのリスクとして、どのようなものがありますか？
オペレーターは、傾斜上で装置を運転することについてトレーニングを受け、経験を積んでいますか？
装置は、タスクを遂行するのに適していますか？どのように把握しますか？
バックホーや重機を操作するときに考慮しなければならないハザードとして、他にどのようなものがありますか？