降ろす時にリフト車脇に引っかかった引綱のプラスチックカバー

何が起こったのですか？

技術者が起重機を降ろして作業員を拾おうとしていました。外部に備え付けたリフトコントローラからリフトを操作していました。
リフトが下がり始めた時、その作業員の高所作業用の個人用保護装置（PPE）がリフト車に引っかかってしまいました。
コントローラに届かなかったため、その作業員は起重機を止めることができませんでした。
綱が 4 秒間リフト車に引っかかっていましたが、その後、偶然に離れました。
その技術者は怪我こそしなかったものの、状況によっては重傷を負っていかたもしれません。
作業場操業の改善を図るために設計をレビューし、外部コントロールパネルにより本設計の起重機を降ろすことに操業規制を設けました。
なぜ、そのようなことが起きたのでしょうか？

その技術者の PPE が緩み、リフト車に引っかかったのです。
荷や人を積載していないリフト車を降ろしてはならず、外部に取り付けたコントローラ又は起重機乗員の操縦によってのみ降ろすことができます。
彼らは何を学びましたか？

固定されていない装置・器具は適切に収めて、引っかかり等のリスクを最小限にとどめます。
訓練を受けた職員のみが、製造会社の手順に従って起重機の操縦を行うことができます。
起重機の設計をレビューして操縦の改善を図ることを検討します。
自問自答するか、クルーに質問してください

作業開始前に、どのような点検を行いますか？自分の PPE を正しく装着しているかどうかを、どのように判断しますか？
起重機使用等のタスクや活動の実行に必要な訓練をすべて受けていますか？訓練や再訓練が必要な場合、誰に相談しますか？
現場の起重機コントロール設計は、どうしたら改善できますか？
作業場で同様のインシデントが起こるのを防ぐため、どのような対策を設けていますか？